エンハンシング効果(エンハンシング現象)とは
言語的な報酬などの外発的動機づけ(誘因)によって、内発的動機づけが高まること。
外発的動機づけ(誘因)によって、内発的動機づけを高めるには、お金などの物理的な報酬ではなく、褒めるなど言語的な報酬が有効である。
逆に、報酬などの外発的動機づけ(誘因)によって、すでにあった内発的動機づけが低下することがある。
これを、アンダーマイニング効果と呼ぶ。
報酬によって自己決定感や有能感などが低下してしまうと、内発的動機づけが低下するわけである。
逆に言うと、言語的な報酬では、自己決定感や有能感などが低下しないように褒める必要がある。
内発的動機づけでは、過程(プロセス)を楽しむことができる。そのため、行動すること自体がご褒美になる。
外発的動機づけでは、結果(ご褒美)を求めることになる。そのため、行動のあとのご褒美に目が奪われやすい。
このため、エンハンシング効果で内発的動機づけを高めるには、結果ではなく過程(プロセス)を褒めることが有効だと考えられる。
参考
関連する心理学用語
自己決定理論
人間性心理学
闘争・逃走反応(fight-or-flight response)
問題解決
創造性
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