表象(心的表象)と象徴(シンボル)とは
表象(representation)とは、世界のものを心の中で符号化すること。内在化すること。
何かを別のもの(言語、図形、身体など)で代替するという意味合いがある。
わかりやすくいうと、表象は、世界にあるものを別の形で表現することである。
例えば、心の中で「りんご」を思い浮かべるのが、表象である。
象徴(symbol)とは、連想させるもの(表象など)を使って、心の中で保持すること。間接化すること。
何かと何かを同じものとして捉えるという意味合いがある。
わかりやすくいうと、象徴(シンボル)は、目の前にないものを別の形で表現することである。
例えば、「りんご」と聞いて、りんごを思い出すのが、象徴(シンボル)である。
表象と象徴(シンボル)の違い
例えば、心の中で「りんご」を思い浮かべられるのであれば、その表象を象徴(シンボル)として、りんごを思い出すことができる。
このように、表象と象徴(シンボル)の違いはあるにはあるが、一連の流れとして説明できる。
そのため、ほぼ同じ意味で用いられることもある。
ピアジェの発達段階説(認知発達段階説)における象徴機能(シンボル機能)
ピアジェの発達段階説(認知発達段階説)では、前操作期(2歳から7歳前後まで)に象徴機能(シンボル機能)が発達するとされている。
例えば、目の前にないものの絵を描ける。
象徴機能(シンボル機能)と遅延反応
刺激が消失してからしばらく時間が経っても、消失した刺激に対して反応できることを、遅延反応という。
遅延反応には、象徴機能(シンボル機能)が大きく関係していると考えられる。
参考
関連する心理学用語
内在化
間接化
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