素朴理論(素朴概念)とは
成長・発達していく過程で、身の回りの観察を通して、自然に獲得する知識体系。
科学的な理論体系とは矛盾することがあるが、体験的には正しいため、最初は科学を受け入れることができない。
正常な発達として見られる経験則であり、「前概念」や「誤概念」などと言うこともある。
例えば、長年信じられてきた天動説も、素朴理論(素朴概念)の一つである。
体験的には、地面は平面にしか見えないため、地球は丸いと言われても簡単に納得することはできない。
体験的には、地面は止まって見えるため、地球は動いている(地動説)と言われても簡単に納得することはできない。
そのため、人は素朴理論(素朴概念)を獲得した上で、科学理論(科学概念)に修正されるという軌跡をたどることになる。
サリーとアンの課題で有名な心の理論も、素朴理論(素朴概念)の一種だと言えるかもしれない。
参考
関連する心理学用語
認知心理学
意思決定
認知バイアス
第三世代の認知行動療法
マインドフルネス
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