対象の永続性(モノの永続性)とは
対象(モノ)が隠れたりして、視界から消えても、存在し続けていると理解・認識すること。
主に、発達心理学の分野で、乳幼児の発達時に見られる現象として用いられる。
ピアジェの発達段階説(認知発達段階説)では、感覚運動期(生後2歳前後まで)に見られる現象とされている。
この時期、乳幼児は自分の行為(反応)を通して学習していくが、自分の行為(反応)とは独立に存在する対象(モノ)があることを理解していく。
例えば、生後8ヶ月前後までの乳児は、対象(モノ)が布などで隠されると、もはや存在しないものとして振る舞うことがある。
これは、期待背反法・期待違反法の実験からも明らかである。
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