取り入れ・摂取(防衛機制)

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取り入れ(摂取)とは 意味

他人の属性(感情、価値観など)を自分のものにすること。真似ること。

他者からの取り入れ(摂取)は、他者への投影(投射)の逆だと捉えられる。

精神分析において、欲求不満(フラストレーション)葛藤に対処しようとする防衛機制適応機制)の一種である。


取り入れ(摂取)の例

例えば、好きな人の行動を模倣する。

これは、よく行われることではないだろうか。


例えば、子が、親などの重要な他者の行動を模倣する。

このように、取り入れ(摂取)は正常な発達として見られるものである。(内在化

ただし、重要な他者を失った場合は、抑うつの原因となりうる。


例えば、尊敬する上司や先輩と同じキャリアを辿る。

このように、取り入れ(摂取)は成人にも見られる。

ただし、模倣する対象(ロールモデル)が見つからない場合は適応的ではなくなる。


取り入れ(摂取)と同一視(同一化)の違い

取り入れ(摂取)は、主に未熟な発達段階でのもので、他者を断片的に取り入れるものである。

同一視(同一化)は、他者と自分をそっくり重ね合わせるものである。


そのほかの防衛機制

以下は、代表的な防衛機制の一覧。

分類防衛機制内容備考
精神病的防衛否認受け入れがたい現実を、受け入れようとしない
例)重い病気になったことを認めない
死の受容過程
否認の病
→投影
精神病的防衛投影(投射)受け入れがたい自分の感情を、他人に押し付ける
例)自分が嫌っているのに、他人が自分を嫌っていると思い込む
妄想(パラノイア)
←否認
↔︎取り入れ
未熟な防衛退行受け入れがたい感情から、幼少期の精神状態に逆戻りする
例)赤ちゃん返りで、好きな人(親)の気を引く
子ども返り
赤ちゃん返り
未熟な防衛取り入れ(摂取)他人の属性(感情、価値観など)を自分のものにする
例)好きな人の行動を模倣する
うつ病(喪失体験)
→同一視
↔︎投影
神経症的防衛抑圧受け入れがたい感情を、意識から無意識の世界に押しやる
例)嫌なことを忘れる
ヒステリー
↔︎解離
→反動形成
→抑制
神経症的防衛反動形成受け入れがたい感情(本心)とは、反対に振る舞う
例)嫌いな人に丁寧に接する、好きな人に素っ気なく振る舞う
強迫神経症
←抑圧
→転倒
神経症的防衛隔離(分離)受け入れがたい感情を、思考・行為から切り離す
例)親しい人が亡くなっても、涙が出てこない
強迫神経症
→解離
→打ち消し
神経症的防衛打ち消し(取り消し)過去の思考・行為によって生じる感情を、反対の思考・行為で打ち消す
例)人を非難したあと、機嫌を取る
強迫神経症
←隔離
神経症的防衛解離受け入れがたい体験を、正常な意識から切り離す
例)つらい記憶をなくす(フラッシュバックすることも)
ヒステリー
←隔離(分離)
↔︎抑圧
神経症的防衛置き換え受け入れがたい感情を、別の対象に向ける
例)仕事のストレスを家庭で発散する
八つ当たり
神経症的防衛合理化受け入れがたい感情を、もっともらしい理由をつけて納得する
例)手の届かない目標を、自分に合ってないと思い込む
言い訳
すっぱい葡萄
自己への向き換え
(自虐)
相手に向けている感情を、自分自身に向ける
例)他人への怒りを、自分に向き換える
転倒(逆転)受け入れがたい感情と、反対の感情に変わる
例)好きな人とうまくいかないと、嫌いになる
←反動形成
成熟した防衛昇華反社会的行動を、社会的行動に転換する
例)嫌いな人(親)への反抗心から、勉強や仕事を頑張る
←補償
成熟した防衛同一視(同一化)受け入れがたい感情から、他人に自分を重ね合わせる
例)好きな人と同じ服装をする
←取り入れ


参考



関連する心理学用語

ミラーニューロン

内在化

精神分析

欲求不満(フラストレーション)

適応機制

葛藤(コンフリクト)

ストレスとトラウマ(心的外傷)

動因(欲求)と誘因

防衛反応

スキーマ

認知バイアス

防衛機制(防衛規制の種類と一覧)

否認(防衛機制)

投影・投射(防衛機制)

退行(防衛機制)

抑圧(防衛機制)

反動形成(防衛機制)

隔離・分離(防衛機制)

打ち消し・取り消し(防衛機制)

解離(防衛機制)

置き換え(防衛機制)

合理化(防衛機制)

自己への向き換え・自虐(防衛機制)

転倒・逆転(防衛機制)

昇華(防衛機制)

同一視・同一化(防衛機制)


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