シュプランガーの価値類型論(価値タイプ論)

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シュプランガーの類型論(タイプ論)とは

性格人格(パーソナリティ)を、価値観の違いによって、合計6つの類型(タイプ)に分類したもの。

ドイツのエドゥアルト・シュプランガーによって提唱された。

なお、因子の組み合わせで表す特性論とは異なり、類型(タイプ)に分類するのが類型論(タイプ論)である。

なお、パラメータ(因子)の組み合わせで表現する特性論とは異なり、カテゴリ(タイプ)に分類するのが類型論(タイプ論)である。


シュプランガーの類型論(タイプ論)は、以下の6つの類型(タイプ)に分類される。

  • 理論型・・・客観的な視点から、論理的に考え、真理を追求する
  • 経済型・・・利己的な観点から、損得勘定で考え、利益を追求する
  • 権力型・・・支配的な欲求から、勝ち負けで考え、地位を追求する
  • 審美型(芸術型)・・・美的な感性から、感覚的に考え、美を追求する
  • 宗教型・・・精神的な目線から、超自然的に考え、神秘を追求する
  • 社会型・・・協調性の重視から、献身的に考え、愛情を追求する


これは、シュプランガーの6つの価値観とも呼ばれる。

生きていく上で重要な個人の価値観であり、社会的・文化的に形成された世間の価値観とは異なる。

そのため、異なる価値観を持つ者同士が、理解し合うことは難しくなる。


以下の図は、シュプランガーの類型論(タイプ論)を提唱したエドゥアルト・シュプランガー。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Spranger.jpg


類型論と特性論のまとめ(一覧)

以下は、性格人格(パーソナリティ)の、類型論(タイプ論)特性論を一覧にまとめたもの。

分類理論概要備考
類型論ユングの類型論内向-外向2態度・4機能
類型論クレッチマーの類型論体格(病理)3気質
類型論シェルドンの類型論体格(胚葉)3気質
類型論シュプランガーの類型論価値観6価値
特性論オールポートの特性論共通特性・個人特性語彙仮説(辞書仮説)
特性論アイゼンクの特性論4層構造2次元(MPI)/3次元(EPI)
特性論ビッグファイブ理論特性5因子モデル5因子(Big5)


参考



関連する心理学用語

性格と人格(キャラクターとパーソナリティ)、気質と個性

性格の類型論と特性論

ユングの類型論(内向-外向タイプ論)

クレッチマーの性格類型論(体格タイプ論)

シェルドンの性格類型論(体格タイプ論)

オールポートの特性論(語彙仮説)

アイゼンクの特性論(4層構造モデル)

ビッグファイブ理論(特性5因子モデル)

心理テスト

心理テストの信頼性と妥当性

認知バイアス

ステレオタイプ


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