モーガンの公準(モーガンの節約律)とは
イギリスのロイド・モーガンが提唱した「低次の心的能力によって解釈できることは、高次の心的能力によって解釈してはならない」とする考え方。
比較心理学への問題提起として広まり、ソーンダイクの猫の問題箱の実験(試行錯誤説)などを通して、行動主義にも影響を与えた。
ダーウィンの進化論(自然選択説・自然淘汰説)の影響を受けて始まった比較心理学では、動物が単に学習した行動を、人間と同じように考えて行動したかのように拡大解釈(擬人化)されるなどの問題が起こった。
これは、観察者の気づいた行動エピソードを逸話的に記録して研究に用いる逸話法(逸話記録法)が用いられたためでもある。
モーガンの公準(モーガンの節約律)と似た考え方に、「説明のために必要以上の仮定をすべきではない」とするオッカムの剃刀がある。
以下の図は、モーガンの公準(モーガンの節約律)を提唱したロイド・モーガン。
https://www.researchgate.net/publication/228475061_A_History_of_Dogs_as_Subjects_in_North_American_Experimental_Psychological_Research
参考
関連する心理学用語
ダーウィンの進化論
オッカムの剃刀
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