馴化と脱馴化

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馴化・脱馴化とは

馴化とは、同じ刺激を繰り返し与えると、慣れが生じて反応を示さなくなること。

脱馴化とは、馴化したあとに新たな刺激を与えることで、反応が復活すること。

馴化は一時的なもので、しばらく時間を空けると自発的回復が見られる。

学習理論としては、単一の刺激のみで成立する非連合学習に分類される。


馴化すると、その他の刺激にも反応が薄れる傾向があるため、電車の揺れなどで眠くなる現象が起こる。

電車の揺れで眠くなっているところに、電車が急停車すると脱馴化する(目が覚める)。

これは、乳児を抱っこしながら揺れたり、背中をトントンすることで寝かしつけにも応用される。

揺れたりトントンするのをやめると脱馴化する(目を覚ます)ため、ゆりかごを使ったり、抱っこから降ろしたあともしばらくトントンを続けた方が目を覚ましにくい。

音や光などが気になって眠れない人は、単調な音楽を流したり、ヒツジを数えたりすると、寝つきがよくなるかもしれない。


馴化(同じ刺激への慣れ)と脱馴化(新しい刺激による反応回復)を用いて、異なる刺激を識別できているかを判定する実験方法を、馴化ー脱馴化法という。

実験によっては、刺激に対して反応(反射)する定位反応(定位反射)吸啜反射などと共に用いられる。


参考



関連する心理学用語

非連合学習

馴化ー脱馴化法

レスポンデント条件づけ・古典的条件づけ

無条件反射と条件反射

定位反応(定位反射)

原始反射(吸啜反射)

暴露療法(エクスポージャー法)


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