猫の問題箱(ソーンダイクの問題箱)とは
アメリカのエドワード・ソーンダイクが、試行錯誤説を説明するために行った動物実験とその道具。
空腹の猫を問題箱(紐を引くなどすると脱出できる)に閉じ込めて外に餌を置き、試行錯誤によって偶然脱出できることを繰り返すと、次第に脱出成功までの時間が短くなっていく。(試行錯誤学習)
以下の図は、エドワード・ソーンダイクが行った猫の問題箱(パズルボックス)の実験の様子と学習結果のグラフ(横軸は試行回数、縦軸は脱出時間)。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Puzzle_box.jpg
試行錯誤学習は、自発的行動を扱った学習として、のちの行動主義におけるオペラント条件づけ・道具的条件づけであるとされる。
また、猫の問題箱は、初期の比較心理学が逸話法(逸話記録法)を用いたのに対し、道具を用いた動物実験を行った点でも、のちの行動主義に影響を与えている。(スキナー箱など)
以下の動画は、猫の問題箱の実験の再現映像。(英語音声、2:22)
https://youtu.be/fanm–WyQJo
参考
関連する心理学用語
効果の法則
S-R結合(S-R連合)
S-R理論(S-R説)
三項随伴性(ABC分析)
コメント