ストレスをライフイベントごとに点数化したものとして、アメリカの心理学者ホームズとレイによる『社会的再適応評価尺度(SRRS)』があります。
結婚のストレス度を50点とし、0〜100点の範囲で点数化されています。
アメリカの研究なのでそのまま日本に当てはめることはできませんが、参考になるところはあります。
社会的再適応評価尺度(SRRS)
| 順位 | ライフイベント | 点数 |
|---|---|---|
| 1 | 配偶者の死 | 100 |
| 2 | 離婚 | 73 |
| 3 | 夫婦の別居 | 65 |
| 4 | 逮捕・拘留 | 63 |
| 5 | 親族の死 | 63 |
| 6 | 個人の病気や怪我 | 53 |
| 7 | 結婚 | 50 |
| 8 | 解雇・失業 | 47 |
| 9 | 夫婦の和解・調停 | 45 |
| 10 | 退職 | 45 |
| 11 | 家族の病気や怪我 | 44 |
| 12 | 妊娠 | 40 |
| 13 | 性の問題 | 39 |
| 14 | 新たな家族が加わる | 39 |
| 15 | 新しい仕事内容・異動 | 39 |
| 16 | 経済状態の変化 | 38 |
| 17 | 親友の死 | 37 |
| 18 | 転職 | 36 |
| 19 | 配偶者との口論の変化 | 35 |
| 20 | 1万ドル以上の借金(ローン) | 31 |
| 21 | 担保、貸付金の損失 | 30 |
| 22 | 仕事上の責任の変化 | 29 |
| 順位 | ライフイベント | 点数 |
|---|---|---|
| 23 | 子供が家を離れる | 29 |
| 24 | 親戚とのトラブル | 29 |
| 25 | 個人的な成功 | 28 |
| 26 | 配偶者の就職や離職 | 26 |
| 27 | 就学・卒業 | 26 |
| 28 | 生活条件の変化 | 25 |
| 29 | 習慣の変化 | 24 |
| 30 | 上司とのトラブル | 23 |
| 31 | 労働条件の変化 | 20 |
| 32 | 引っ越し | 20 |
| 33 | 転校 | 20 |
| 34 | 娯楽の変化 | 19 |
| 35 | 宗教活動の変化 | 19 |
| 36 | 社会活動の変化 | 18 |
| 37 | 1万ドル以下の借金(ローン) | 17 |
| 38 | 睡眠習慣の変化 | 16 |
| 39 | 家族団欒の変化 | 15 |
| 40 | 食生活の変化 | 15 |
| 41 | 長期休暇 | 13 |
| 42 | クリスマス | 12 |
| 43 | 些細な違反行為 | 11 |
上位にパートナーや家族に関わる内容が多く見られます。
明らかに喪失体験となっているものもあれば、ストレスになるのは意外に思えるものもあるのではないでしょうか。
何事も大きな変化にはストレスがつきものです。個人差はありますが、これらが重なると一人では耐えられないことがあります。
別居から離婚になることもありますし、個人の病気や怪我が解雇・失業、そして経済状態の変化につながることもあります。
結婚と妊娠が重なる人もいますし、転職は仕事上の責任の変化や労働条件の変化を生みます。
家庭がうまくいっていなければ、仕事にも影響を及ぼすますし、逆も然りです。
是非ご自身のストレスの原因(ストレッサー)が何なのか考えていただければと思います。
複数の原因が絡み合っている場合もありますし、一つのことが原因で家庭も仕事も何もかもがうまくいっていない場合もありえます。
また、災害やパンデミックなどはこれらを同時多発的に引き起こす場合があります。新型コロナウイルスなどの外的要因による変化に対応できる健康状態を維持していただければと思います。




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