喪失体験に気づく

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喪失体験とは、大切な何かを失う体験のことです。配偶者の死、離婚、別居、失恋、家族の死、失業、退職、病気、友人の死、などが挙げられます。

しかし、逆に何も失っていないように見える場合も喪失体験となることがあります。結婚、妊娠、昇進・出世、親になる、などです。

これらはなぜ喪失体験なのでしょうか。それは、『今までの自分を失っている』からです。


結婚するまでは自由だった自分、一人に慣れた自分。

妊娠するまでは何でもできた自分、自分一人の命だった自分。

昇進・出世するまではうまくいっていた自分、気が楽だった自分。

親になるまでは実感がなかった自分、働いていればよかった自分。

、、、それらを失ったのです。


自分を失うのは大変恐ろしいことです。生きていれば必ずストレスがありますが、自分の中の何かを失うと、そのストレスに抵抗できなくなります。

空気でパンパンだった風船が、しぼんでしまったように。

ストレス(ストレッサー)は外圧とよく言われます。しかし、ストレスは自分の心の中でも起こります。

風船は膨らんでいないと外圧を跳ね返せないないのかもしれません。

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