最近テレビを見ないのでテレビを捨てたという人がいます。
しかし、パソコンやスマートフォンを捨てたという話は聞きません。
依存の対象がテレビから他のものに移っただけです。
香川県でゲームは1日1時間までとする条例案が可決したというニュースが流れています。
その実効性は別として、心の健康のためにも、何事もやりすぎることがないよう、ある程度でセーブすることは大切です。
しかし、人から言われてできるのであれば簡単ですが、なかなか自己管理するのは大変です。
そもそもゲームやテレビなどは続きをやりたくなるように作られています。
少しでもやれば、続きをやりたくなってしまうのです。
これは飲酒や喫煙も同じで、飲めば飲むほど飲みたくなり、吸えば吸うほど吸いたくなります。
もう飲みたくないと思っても、体はそうは思わないのです。
では、どうすればよいか。
なかなか難しい問題ですが、一つは1日1時間などと制限するのではなく、完全にやめてしまうことです。
テレビを捨ててしまった人の行動にも一理あるということです。
アルコール依存症でも、量を減らす『節酒』や一定期間飲むのをやめる『禁酒』は続かないと言われています。
今後一切飲まないと固く誓う『断酒』が一番実効性が高いということです。
なんとも救いのない話です。断酒するのが嫌ならほどほどにたしなむしかありません。
しかし、ほどほどにたしなむことができなくなることが依存症という病いなのかもしれません。
最近では、『ITデトックス』という言葉も聞きます。電子機器を手放してキャンプなどに行くのです。
心が洗われるという人もいます。スマートフォンの先にある人間関係から逃げ出すことも目的のようです。
スマートフォンを捨てられないのであれば、そういったやり方も参考になるかもしれません。
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