実験心理学とは
実験による実証(実証主義)をもとに、心と行動を理解しようとする心理学。
実験心理学の父と呼ばれるドイツのヴィルヘルム・ヴントが提唱し、心理学を新たな研究領域として捉え、実験を通した心理学の体系化が進められた。(心理学のはじまり)
当初、実験の対象は意識内容に置かれ、刺激を受けた被験者(実験参加者)が内的体験を自己観察して報告する内観法(内省法)が用いられた。
このように、意識内容を研究対象とし、内観(自己観察)を重視する立場を内観主義・意識主義と呼ぶ。
実験心理学は行動主義とも合流し、実験対象は広がっていった。
また、当初は心を要素の集合として捉え、要素と要素の組み合わせで構成されるという立場(構成主義・要素主義)がとられた。
そのため、のちのゲシュタルト心理学などの全体論(全体主義・ホーリズム)と比較される。
以下の図は、実験心理学の父であるヴィルヘルム・ヴント。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Wilhelm_Wundt._Photogravure_by_Synnberg_Photo-gravure_Co.,_1_Wellcome_L0023076.jpg
参考
関連する心理学用語
実証主義
全体主義
ゲシュタルト心理学
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