ウェイソン選択課題(4枚カード問題)

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ウェイソン選択課題(4枚カード問題)とは

イギリスのペーター・カスカート・ウェイソンが考案した4枚のカードを用いた論理パズル。

数学や論理学における命題と対偶の関係に基づく推論について調べることができる。

認知バイアスの一種である確証バイアスの説明にも用いられる。


以下の画像のように、4枚のカードがテーブルに置かれている。

カードには、それぞれ片面には数字が書かれ、もう片面には赤色か茶色が塗られている。

「カードの片面が偶数ならば、その裏面は赤色である」ことを証明するには、どの2枚のカードをひっくり返せばよいだろうか。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Wason_selection_task_cards.svg


この問題の正解は、「8(偶数)」と「茶色」だが、多くの人は直感的に「8(偶数)」と「赤色」と答える。

「カードの片面が偶数ならば、その裏面は赤色である」ことの正しさを証明する確証情報を集めようとする。(確証バイアス

実際には、「カードの片面が偶数ならば、その裏面は赤色である」ことの誤りを証明する反証情報「カードの片面が偶数、かつ、その裏面は茶色である(赤色でない)」がないかを確認する必要がある。

そのため、「8(偶数)」と「茶色」をひっくり返すのが正解となる。


ウェイソン選択課題(4枚カード問題)の正答率は、実験の結果10%未満であった。

ただし、この結果は確証バイアスというよりも、問題文(命題)に含まれるカードをひっくり返そうとするマッチングバイアスによるものとする説もある。


参考


関連する心理学用語

確証バイアス

認知心理学

スキーマ

シェマ(スキーマ)

認知バイアス

自制心(セルフコントロール能力)

衝動性

意思決定

メタ認知

第三世代の認知行動療法

マインドフルネス


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