対提示(対呈示)と条件づけ ついていじ(ついていじ)とじょうけんづけ 意味

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対提示(対呈示)・条件づけとは

レスポンデント条件づけ・古典的条件づけにおいて、反射的行動の起こらない刺激に対して、反射的行動の起こる刺激を受ける(与える)こと。

一次条件づけでは、反射的行動の起こらない刺激(中性刺激)に対して、無条件刺激を対提示することで、条件反射(条件反応)を示すようになる。

条件づけによって、中性刺激は条件反射(条件反応)を示す条件刺激に変化する。

二次条件づけ高次条件づけ)では、無条件刺激の代わりに、学習した条件刺激を対提示することで、条件反射(条件反応)を示すようになる。

レスポンデント条件づけ・古典的条件づけは、同時に提示するのではなく、一定の間隔を置いてから対提示した方が効果的である。


オペラント条件づけ・道具的条件づけでは、条件づけのことを強化と呼ぶことが多く、単に条件づけと言う場合はレスポンデント条件づけ・古典的条件づけであることが多い。

オペラント条件づけ・道具的条件づけの強化方法については、即時強化強化スケジュールを参照のこと。


以下は、わかりやすいように一次条件づけを例に、代表的な条件づけについて説明する。


順行条件づけ

中性刺激=条件刺激(ベルの音など)のあとに無条件刺激(餌など)を提示することを順行条件づけと呼ぶ。

条件刺激(ベルの音など)は無条件刺激(餌など)の予報的信号となって働いている。

そのため、条件づけが効果的に働くためには、刺激提示の順序が大切で、準備反応ができるように少し間を空ける必要がある。

遅延条件づけ

順行条件づけの中でも、中性刺激=条件刺激(ベルの音など)を止めずに無条件刺激(餌など)を提示することを遅延条件づけと呼ぶ。

短い遅延条件づけが最も効果的な条件づけである。

痕跡条件づけ

順行条件づけの中でも、中性刺激=条件刺激(ベルの音など)を止めてから無条件刺激(餌など)を提示することを痕跡条件づけと呼ぶ。

遅延条件づけよりも効果が弱まる。


以下の図は、遅延条件づけ痕跡条件づけの違いを説明したもの。

CSが条件刺激(ベルの音など)、USが無条件刺激(餌など)を表し、横軸が時系列になっている。

2段目が遅延条件づけ(Delay conditioning)で、3段目が痕跡条件づけ(Trace conditioning)である。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Delay,trace_conditioning.svg


同時条件づけ

中性刺激=条件刺激(ベルの音など)と同時に無条件刺激(餌など)を提示することを同時条件づけと呼ぶ。

短い遅延条件づけよりも効果が弱まる。

これは、同時に対提示されると、無条件刺激(餌など)に先に注意が向けられてしまうため、生体としては逆行条件づけと捉えられるためと考えられる。


逆行条件づけ

中性刺激=条件刺激(ベルの音など)のまえに無条件刺激(餌など)を提示することを逆行条件づけと呼ぶ。

短い順行条件づけや同時条件づけよりも効果が弱まる。

このことからも、条件刺激(ベルの音など)は無条件刺激(餌など)の予報的信号となって働いていることがわかる。


家庭や職場における条件づけ

遅延条件づけは、嫌なこと(ストレス)があったときに、その直前の刺激も嫌になる(ストレスになる)ということを表している。

そして、嫌なことが起こる直前の刺激を操作することは難しく、職場や家庭などで一番受ける刺激が嫌悪対象になりやすい。


職場でいつもストレスを感じていると、よくやり取りする上司の顔や声まで憎らしくなる。

家庭でいつもストレスを感じていると、パートナーや子供の顔や声まで憎らしくなる。

この考え方を知るだけで、無意識に感じる罪悪感を外在化しやすくなる。

これが発展すると、嫌なことがあるたびに自分の呼吸や心臓の鼓動が憎らしくなり、過呼吸やパニック発作などにつながることも考えられる。


間接化

反射的行動の起こる外的な刺激(無条件刺激や条件刺激)がなくても準備反応が行われることがある。(例えば、梅干しを想像しただけでヨダレが出る、思い出し笑い、トラウマのフラッシュバックなど。)

この現象を間接化という。

記憶や認知などの高次の心的能力が働いていると考えられる。


関連する心理学用語

行動主義

レスポンデント条件づけ・古典的条件づけ

無条件反射と条件反射

オペラント条件づけ・道具的条件づけ

即時強化

強化スケジュール

外在化

間接化

行動療法


参考


記述には慎重を期しておりますが、万一誤りや誤解を与えるような内容がありましたら、下部のコメントからご連絡いただけると助かります。

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