即時強化とは
オペラント条件づけ・道具的条件づけにおいて、行動が行われた直後に報酬などの刺激(強化子)を与えることで学習効果が高まること。
例えば、喫煙や飲酒などに長期的な健康被害が明らかであったとしても、吸ったり飲んだりしている間は気持ちいがいいので、常習化して依存症に陥る。
時間が経つほど強化の効果は弱まり、時間が経ってから強化すると別の行動が誤って強化される恐れも出てくる。
オペラント条件づけ・道具的条件づけは、できるだけ早く強化した方が効果的である。
ただし、自制心(セルフコントロール能力)の一種である満足遅延耐性を身につけるためには、遅くなっても報酬を得られる経験(遅延強化)をさせることも必要と考えられる。
トークン・エコノミー法
トークン(引換券)を用いることで、即時強化が容易になる。(トークン・エコノミー法)
例えば、単純に値引きするよりも、ポイントカードやスタンプカードなどのトークン(引換券)を用いて買い物をした直後に即時強化することで、顧客をリピーターに育成していくことができる。
間接化
行動が行われてから、報酬などの刺激(強化子)が得られるまでの時間がかかっても反応形成が行われることがある。(例えば、子供が言うことを聞くようになる、旅行を楽しみに頑張るなど。)
この現象を間接化という。
記憶や言語などの高次の心的能力が働いていると考えられる。
参考
関連する心理学用語
間接化
行動療法
行動分析学
応用行動分析(ABA)
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