安いネックレス問題とは
創造的問題解決(創造的思考)における孵化効果の説明に用いられる問題・実験。
問題から離れて温める時間をとることで、まったく新しい創造的な問題解決(アイデア)を着想しやすくなる。
以下の図の左側(Given state)のように、3個の輪がつながった鎖(Chain)が4つ与えられる。
右側(Goal state)の完成形のように、ネックレスを作ることがゴールである。
1個の輪を開くのに2セント、閉じるのに3セントかかるが、合計15セントしか使うことができない。
さて、どうすればできるだろうか。
http://www2.fairmontstate.edu/users/ffidura/cogpsy/cpprbslv.html
この問題では、連続して30分考えたグループよりも、休憩を挟んで30分考えたグループのほうが正答率が高くなった。
安いネックレス問題の答え
一般的な問題解決を図る「準備の段階」では、鎖(Chain)を4つすべて連続してつなげようと考えるだろう。
この場合、4つの輪を開いて閉じるため、5セント×4=20セントでお金が足りない。
創造的な問題解決の起こる「ひらめきの段階」では、1つの鎖(Chain)の3つの輪をすべて開いて、残り3つの鎖(Chain)のつなぎ目として使うことに気づくだろう。
この場合、3つの輪を開いて閉じるため、5セント×3=15セントでお金が足りる。
これは、収束的思考から発散的思考への切り替えである。
参考
関連する心理学用語
認知心理学
自動思考
問題解決
創造性
第三世代の認知行動療法
マインドフルネス
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