パブロフの犬(パヴロフの犬)とは
ロシアのイワン・パブロフ(パヴロフ)が行ったレスポンデント条件づけ・古典的条件づけの動物実験。
犬にベルの音を聞かせながら餌を与えることを繰り返すと、餌を与えなくてもベルの音を鳴らすだけで犬がヨダレをたらすようになる(唾液分泌・唾液反射)。
以下の図は、パブロフの犬(パヴロフの犬)の実験の様子。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ivan_Pavlov_research_on_dog%27s_reflex_setup.jpg
パブロフの犬(パヴロフの犬)の実験では、ベルの音(条件刺激)が餌(無条件刺激)の出現を予報する予報的信号となって働いている。
無条件刺激に対して、学習によらず先天的に起こる反射的行動を無条件反射(無条件反応)と呼ぶ。
条件刺激に対して、学習によって後天的に起こる反射的行動を条件反射(条件反応)と呼ぶ。(学習によって、中性刺激が条件刺激に変化する。)
行動主義(古典的行動主義)を提唱したアメリカのジョン・ワトソンも、レスポンデント条件づけ・古典的条件づけについて、アルバート坊やの実験を行っている。
以下の図は、パブロフの犬(パヴロフの犬)の実験によって、レスポンデント条件づけ・古典的条件づけが成立する流れを示している。
最初、①餌(無条件刺激)に対してはヨダレをたらすが、②ベルの音(中性刺激)に対してはヨダレをたらさない。
そして、③ベルの音(中性刺激)を聞かせながら無条件刺激の餌を与えることを繰り返すと、④ベルの音(条件刺激)が鳴っただけでヨダレをたらすようになる。(中性刺激が条件刺激に変化する。)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pavlov%27s_dog_conditioning.svg
以下の動画は、パブロフの犬(パヴロフの犬)の実験の再現映像。(英語音声、3:02)
https://youtu.be/yRLfRRNoZzI
参考
関連する心理学用語
防衛反射
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